新春歌舞伎 2023

恒例の新春歌舞伎 国立劇場に行って参りました。国立劇場は今年で一度閉館し、立て直すとのことで、尾上菊五郎一座の現国立劇場での公演は最後となります。

演目は通し狂言「遠山桜天保日記」である。菊五郎さんの遠山金四郎もなかなかのものでありますが、菊之助さんの尾花屋小三郎・変わって羅漢小僧小吉と、大店のボンボンから小悪党になりかわった後の演技の変わりようも素敵なものでした。菊之助さんはなかなか魅力的ですね。今年は菊之助さんのご子息、尾上丑之助君 御歳9歳、寺島しのぶさんのご子息、寺嶋眞秀君も登場となり親子三代の共演でありました。大御所菊五郎さんの演技はもちろんのことですが、とても光っていたのは菊之助さんのご子息、丑之助君の演技でした。劇中、大店の丁稚役で登場し、菊之助さんとの掛け合いがあるのですが、微笑ましくもあり、逞しくもありで、見ていてほろりとしてしまいました。これからがとても楽しみだと思います。

来年は場所を変えて公演されるようなことも仰っておりましたが、なかなか一月の公演をさせて貰えるような場所はないようなことも・・

ぜひ来年もどこかで菊五郎一座の公演が見られるようにと思います。

きっと丑之助君も眞秀くんも成長しているとでしょう。