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院長のひとりごと
百万本のバラ

院長のひとりごと

百万本のバラ

加藤登紀子の百万本のバラという歌はご存知かと思います

そのモチーフとなったエピソードがジョージアにあります。 素朴派といわれるジョージアを代表する画家ニコ・ピロスマニという画家のお話です。貧しい育ちであった彼は看板絵描きとして生活しながら絵を描いていたそうです。ピカソをして「私はジョージアには必要がない、何故ならばニコ・ピロスマニがいるから」といわせたという画家だそうです。その彼の街を訪れたフランスの女優マルガリータに恋をして、彼女が滞在した家の前にバラの花を埋め尽くして愛を表したというエピソードが百万本のバラの歌のモチーフとなったそうです。ピロスマニの素朴な絵とこのエピソードを聞いた後に滞在したといわれる街や広場も見て、更にはカヘティ地方のシグナギにある妹のために建てた家を見て参りました。往時、丘の上にある小さな家に十数人の家族が暮らしていたそうです。閉館間際に解説のお年寄りが淡々と説明をしてくれました。丘の上からの眺めはとても素晴らしいものでありました。

丘の上の小さな家
熱く語ってくれました  ニコ・ピロスマニ
こんな画風です
シグナギ美術館前に座っている タマダ

その夜はシグナギにあるワイナリーでの副市長を交えた歓迎会です。小さなワイナリーではありましたが、そこのおばさまの作る手料理とワインと乾杯攻めにあい、とても楽しい時を過ごしました。そういった宴会(スプラと言います)の席では宴会を仕切るタマダという人を決めます。タマダは宴会の司会進行役です。まず初めに口上を述べてからガウマルジョス(勝利を)と言い乾杯をし、タイミングを見て次の人を指名します。指名されて人はまた口上を述べて乾杯です。これを繰り返すのですが、腕を組んで乾杯したり、ヤギや牛の角をくり抜いたものにワインを注いで飲み干したりします。角に注がれたワインは置くことができず、飲み干すしかありません!?大勢の宴席ではワインの量はかなりの量になりますね・・。日本の地方での宴席で酒を注いで回る人がいて、その盃を空にして次々と酒の杯を重ねるのと同じですね。グループの中にとてもお酒の強い女性がおり、勧められたワインを断ることなく、何度も腕を組んで乾杯をする方がいて、それはとても盛り上がったものでした。

パンを焼く釜です
クブベリ
こちらでもバーベキュー 豚肉でした
副市長 今回のタマダの挨拶です

ワインと美味しい食事と心温まるもてなし、これに勝るものはありませんね

ガウマルジョス!!!

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