毎年開かれている武蔵高等学校中学校のホームカミングデイであるが、コロナ禍の影響でリアル開催ができない状態であった。今年はゲストをお呼びして、講演も行われる事になった。ゲストは筑波大学医学部柳沢正史教授(武蔵53期)である。柳沢先生は睡眠のメカニズムの研究で著名な方で、睡眠関連物質のオレキシンというホルモンを発見され、睡眠研究の第一人者であり興味深いお話が聞けると楽しみにしていた。同窓会の医歯薬委員会委員長としても以前から講演のお願いをしていたのですがなかなか実現せず、今回は医歯薬委員会と合同開催という形で実現することとなり、多くの方々に講演を聞いていただけるようにと案内をお出しし大学の教職員の方から現役の中学高等学校の生徒や父兄の方々にも参加していただく事になり、講堂は密にはならないように制限をしながらも大勢の聴衆で埋めるとことができた。

 

初めの挨拶で同窓会長の落雅美氏(武蔵41期 日本医大名誉教授)の開催の挨拶に続き、医療保健委員会の活動内容と報告などを私が行った。今年はCOVID19ワクチン接種のお手伝いや、毎年多なっている中学校の山上学校の帯同医の仕事、同窓会ホームページに同窓生の為に医療情報を提供するべく、トピックスを掲載するようにしたことなどをお話しした。

さて、柳沢先生のお話は実証実験から得れたデーターを元にオレキシンという物質の発見に至ったお話や、日本人の睡眠が欧米人に比べ短いことであるとか、10代の睡眠サイクルは夜中にずれ込んでいて、朝起きられないのは必然であるようなことなど。興味深いものばかりであった。

講演終了後は現役の中学生や高校生からの質問が次々に寄せられ、終了後も演題の下で質問の列ができるほどであった。頼もしい現役中学高校生たちでした。

興味のある方はWEB検索で柳沢先生と睡眠で色々な情報がヒットするかと思います。ご参考まで