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Viila d`Est Gardenfarm and Winary より北アルプスを望む

東京の桜はもうおしまいとなり、桜前線は北へ北へと上がっている。私の好きな軽井沢もそろそろ家を開ける時期となった。先日、早々と軽井沢の家を開けに土曜の午後車で軽井沢へ向かった。環七も関越もこの時期はスイスイである。途中関越道で埼玉県川越あたりから花園あたりまで、左右にまだまだきれいな桜の花がちらほらと見ることができた。渋滞にはまることなく順調に約2時間30分ほどで軽井沢に到着。東京を出たときは16℃ほどあった気温が軽井沢到着時にはなんと3℃である。外へ出れば冷たい新鮮な空気が心地よい。
まだシーズン前、人は駅近くのショッピングモールをのぞけばあまり見かけない。この時期の軽井沢もとても好きな季節だ。家の中は予めきれいにしておいてもらっているので、家の中も4ヶ月ぶりだがきれいに片づいていた。しかし家は冷え切っていて早速ストーブに薪をくべ火をおこす。冷え切った家が暖まるまで一時間以上かかる。それまで電気ストーブで暖を取りながら、i-podに入れた音楽をオーディオに飛ばして聴く。東京では考えられない静けさの中で好きな音楽をかけて一人のんびり、本当に良い気分になる。窓からの外の景色は葉の落ちた木々と落ち葉のつもった庭で、夏のシーズンとは景色も違い、隣家の庭も遠くまで見通せる。コーヒーを飲みながら(ここでワインとは行かないのには事情がある・・・)
家の中を居心地よく整える。2時間もするとストーブ一つで家中が暖まった。外はぼつぼつ暗くなり夕食の心配もしなくてはいけない。いつもならば一人行く飲み屋に焼酎が預けてあり、そこで一杯と行くところだが、最近体調不良でおかしいと思い血液検査をしたところ、コレステロールが高く肝機能が悪くなっているではないか・・・。約1週間ほど前から断酒である。情けないことに医者の不養生!診察室では偉そうなことを言っているのだがこれでは信用がなくなってしまうので、深く反省!清く正しい生活を送ることにした。ということで近くのスーパーで食材を買い込み、ついでにフランス映画のビデオを借りて夜は自炊とした。誰にも煩わされることなくのんびり一人も良いものだ。
翌日も晴天、いつも通り朝5時半には目が覚めた。朝の散歩は少しゆっくりと決め込んで布団の中でゴロゴロしてみたが、習慣には勝てず、結局起きて軽い朝食を摂る事にした。外は鳥の鳴き声が聞こえ、気持ちの良い空気、朝から持ち込んだMac(ハンバーガーではない)で一仕事と決め込んだ。もちろん音楽をかけながら・・。東京にいる時も早朝の誰もいない時間がとても気に入っている。仕事柄、毎日大勢に人に会い話を聞くのが仕事なので、普段、人疲れしてしまうのかもしれない。一人だけの時間がとても貴重に思える。仕事が一段落したので、思い立って、以前から一度言って見ようと思っていたVilla d`est Gardenfarm and Wineryに出かけることにした。フランス語に興味のある方ならご存じの方もいらっしゃると思うが、玉村豊男さんの経営されている、WineryとRestaurantなどがあるところだ。軽井沢から菅平方面へ向かう途中の東御市にある。玉村豊男さんは軽井沢からそちらへ転居され、ワイン作りと花などを作っているそうだ。電話をかけ道に迷いながら何とか30分ほどで到着、ここも夏のハイシーズンとは違って人が少なくゆったりと訪れることができた。軽い食事もできたのだが、あまり空腹でもなかったのでハーブティーとケーキとしゃれてみた。お店には玉村さんご本人が出ておられ、一人一人に声をかけられていた。ワイナリーの見学もできたようだが今回は遠慮させて頂き、玉村さんの描かれた絵が飾ってあるギャラリーで絵を鑑賞させて頂いた。主に植物、野菜などがモチーフでいくつか気に入ったものもあったのだが今回は見るだけとして、次回の楽しみにととっておいた。才能のある人は色々なことにも才能を発揮するものだ。私のようなものには真似のできないことだが実にうらやましい人生の送り方だなと思う。Villa d`estからのアルプスの眺めもすばらしかった。また、人がたくさん集まる前に訪れてみよう。
人の少ない季節の高原の空気は心と体に栄養を与えてくれる、とてもおいしいものであった。