秋分(あるいは春分)の日の意味であるが、私にとって今年の秋分の日は特別な日となりました。予てから訪れてみたかったChateau Clos de Vougeot(クロ・ド・ヴージョ城)に出向き、Chevalier(シュヴァリエ)としての叙任式に出席したのです。ブルゴーニュのワインの騎士団のお話しは何度か致しましたが知人のご紹介でシュヴァリエの一員として叙任されることになったのが昨年の10月、1年以内にClos de Vougeotに出向いて叙任を受けることになっているのです。私は全く見当もつかず、お口添え頂いた知人にすべてお任せでいろいろと日程を調整致しました。大先輩は既に何年も前に叙任され、その後も何度かchateauでの叙任式、その後の宴会にも出られた方で安心していろいろと助言頂きました。何はともあれ私の日程が重要ということになりました。仕事柄長期に休みを取る事が難しく、しっかりと段取りしなくてはならないので、日程もなかなか決まりませんでした。春には大震災で日本中大変な時期、とても私も余裕なく旅程を組むのは断念、漠然と秋頃かあるいは年明けかなどと思っておりました。しかしこういったものは一寸した弾みでポンポンと話が進むもの、秋のこの時期に行くこととなりました。9月22日に日本を発ち、24日土曜の叙任式(chapitre)へ出席することになりました。以下顛末を何回かに分けてお話ししましょう。 9月22日、日本中はのろのろ台風の雨と強い風で中部地方中心に100万人に避難勧告などが出ておりました。東京も昼頃までは比較的安定した天気ではありましたが午後から風が強くなり、時折雨も強く降るような天気となりました。交通機関は乱れJRも私鉄も運休が相次ぎ交通機関が麻痺状態となっていました。今回は羽田発の深夜便でParisへ向かう予定でしたので、仕事を終えてのんびりと羽田に向かう予定でおりましたが、帰宅の足がありません。自宅から車で迎えに来てもらう事になったのですがこれまた渋滞で車が動かない。3月の大震災の当日のような有様でした。通常ならば自宅まで車で15分ほどの所を家族をピックアップしたりと2時間ほど掛けてやっと帰宅することができました。予約していたタクシーも30分ほど遅れるということで、出発前から波乱含みのフランス行きとはなりました。 知人との待ち合わせ羽田空港国際線ロビーJALカウンター前10:30、同行の知人もタクシーが捕まらず、最後の手段?介護タクシーを手配してようやく羽田に全員集合は予定より30分ほど遅れとなりました。窮すれば通ずでしょうか、介護タクシーを電話で呼び寄せるとはなかなかのアイデアであると感心致しました。 国内便は夕方以降略全便運休となる中、0:35発のJAL41便は定刻通りの出発となりまずは日程が狂うことなく東京を出発することができました・・・・。 Chapitre 1     次回 Chapitre 2に続く・・ (Chevalier 叙任式をchapitre というようです・・でchapitre1でした)
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