おしりとおなかのトピックス

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大腸がんのリスク、コリバクチン毒素って?

最近は大腸がんに関連したニュースをよく目にします。
そんな大腸がんのリスクの一つである「コリバクチン毒素」が今より注目されています。

コリバクチン毒素は一部の大腸菌が産生する遺伝子を損傷する毒素のことです。 この毒素が日本人の大腸癌の発生(特に若い年齢での大腸がんの発生)に関与する可能性が考えられています。

今年の8月にNature Geneticsに掲載された論文では日本人の大腸がん患者のゲノム解析において44.8%にこの毒素に関連する遺伝子変異が認めらたと報告されており、更にその中でも40歳未満でより高頻度に認められたという結果でした。

最近メディアなどでも注目されているように、臨床の現場でも若年の方に進行大腸がんが見つかることが増えています。 そのメカニズムの一つの可能性が「コリバクチン毒素」と考えられています。 

大腸がんの検査として最も重要なのが「大腸カメラ」の検査であることは変わりはありません。 しかし、いきなり大腸カメラの検査をするのが不安であったり、なかなかすぐには時間が取れないという方もまずはコリバクチンの検査でリスクを評価し、陽性であれば若いうちからしっかり定期的な大腸カメラ検査をするのが良いと思われます。

当院ではキットを用いたコリバクチン検査、 また専門医師による大腸カメラ両方に対応しております。

現在はまだコリバクチンを産生する菌に対して「胃がんに対するピロリ菌の除菌」のような治療は開発されていません。 というのもヒトの腸内環境を変えるのは実は大変なのです。 今後更なる研究による、腸内環境への積極的な介入方法の開発が望まれます。

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