おしりとおなかのトピックス
お尻の手術は「手術が終わってから」が大事?
手術というと一般的には麻酔に対する不安や、実際に手術をしている間の不安が強い方が多いと思います。 もちろん手術中の医師の判断による傷のデザインや、根治性を維持しながら負担の少ない術式を行うことが重要なのですが、それと同じぐらい「手術が終わった後」も重要です。
具体的には手術後の「便通のコントロール」と「傷の管理」が重要になります。
便通のコントロール
便通のコントロールについては一般には手術が終わってはじめの一週間は「形があるがやわらかい便」を目標に調節を行います。 手術直後は傷の痛みで排便が怖くなってしまい、便意があるのにうまく出せずに我慢してしまう方がいます。 しかし、時間が経つほどお尻の出口で便通が硬くなるので更に痛みが強くなる上に、便が出る時に大出血をするリスクが高まってしまいます。 しかし、逆にゆるくなりすぎるのも傷には負担になります。 下痢状の便で回数が増えすぎても傷の負担になり、切除した傷のまわりが浮腫んでしまったりして、きれいに治りません。
手術から一週間後以降はしっかり形ある便を怖がらずに出す方がよりスムーズに治っていきます。 特に慢性の切れ痔の方はもともと手術前から下痢気味にコントロールされている方が多いのですが、手術後もそのまま下痢を続けると難治創になりせっかく手術で直した部分もまた硬く狭くなってしまうことがあるので注意が必要です。
傷の管理
手術後の傷は消毒した方が良いですかという質問がありますが、お尻はもともとたくさん菌がいるところなので気にする必要はありません。しかし、手術後に傷のガーゼをしっかりあてて頂くことで傷からのしみだしを吸着させ、それを一日に複数回交換することで傷を清潔に保つことができます。 お風呂で洗う時はそのままだと傷の表面まで流すことができないので臀部を開いてシャワーで流すようにして下さい。 ボディソープなどで洗う時はよく泡立てたものでやさしくなでるぐらいで大丈夫です。
手術後は積極的に入浴して温めたり、傷の管理をしっかりすることで痛みを軽減することができます。
上記のような手術後の注意点を一緒に確認しながらよりスムーズな回復を目指して診療を行っております。