コリバクチン毒素検査について
現在の日本で大腸がんは罹患数・死亡数ともに上位です。
大腸がんのリスクの一つとして大腸菌の一種が分泌するコリバクチンというDNAの損傷を引き起こす毒性物質が注目されています。
この検査では便検査によってコリバクチン毒素を調べることができます。
大腸がん患者の多くでコリバクチン酸性菌が見つかっている
以前から大腸がんの発生には腸内環境が影響していると考えられており、大腸がん患者の多くでコリバクチン毒素を産生する菌が検出されていることは知られていました。
最近になりコリバクチン毒素が遺伝子の損傷を引き起こすメカニズムがわかってきており、日本人の大腸がん患者の半数近くにコリバクチン毒素による変異パターンが確認されたという報告もあります。
特に比較的若年で発症する大腸がんにおいて重要な発症要因として注目されています。
検査の流れ
- 来院時に検査キットをお渡しし、自宅で採便して頂きます採便から2日以内に当院に検体をお持ち下さい
- 約2~3週間程度で判定されます
- 外来にて検査結果をお渡しします
- 検査結果が陽性であれば大腸がんリスクが高いと考えられるので、定期的な内視鏡検査等の精密検査をおすすめします
検査時の注意
- 食事などの制限はありません
- 抗生物質などの服薬は検査に影響する可能性がありますので、服薬終了後約一週間あけてから採便して下さい
- コリバクチンのみが発がんのメカニズムではありません、検査結果が陰性でも発がんの可能性はあります
こんな方におすすめします
- 大腸がんは心配だけど、いきなり下剤を飲んで内視鏡検査をするのが不安
- 親族に大腸がん患者がいて心配
- 食生活を含めた生活習慣の乱れがあり、自分の腸内環境が気になっている
- 腸内環境を改善するよう努力しているが、成果が出ているか気になる
検査費用
6800円(税込み 自費)

