バスク
バスク地方はスペインとフランスにまたがる地域で独特の言語と習慣のある地域です。以前フランス語学校に通っていた時にバスク出身の料理人であった講師から何となく独特の文化のある地域であることは聞いておりました。言葉も現在あるどの言語とも系統関係が見出されないそうです。AIによるとインド・ヨーロッパ語族が広がる以前から存在していた言語のようです。そんなバスクへ行って参りました。スペイン北東部とフランス南西部のピレネー山脈にまたがる地域です。フランス側はバイヨンヌ(Bayonne)、あたり、スペイン側はサンセバスチャン(San Sebastian)が有名かもしれません。
まずは、空路スペインのビルバオ(Bilbao)へ向かいました。そこからバスでバイヨンヌへ向かいました。途中エスプレットという唐辛子の名前にもなっている小さな村へ立ち寄りビストロで軽くワインとおつまみで昼から一杯・・ちょっといきなり早いですね・・。私の拙いフランス語でワインとおつまみを注文ができ、同行の友人からは私のフランス語を感心させられました。
さてバイヨンヌへ到着まずは第一日目のホテルに到着ゆっくりと休みました。
第3日目バイヨンヌ市内の市場見学から旧市街を散策し、フランスチョコレート発祥の地とされている町のChocolatierでホットチョコレートを頂きお土産のチョコレートなどを買い求めました。バイヨンヌは17世紀にスペインから逃れてきたユダヤ人が技術を伝えショコラの街へと発展していったそうです。
午後はサンジャンドリュズ(Saint Jean de Luz)へ向かいました。サンジャンドリュズはルイ14世とスペイン王女マリア・テレーズの結婚式が行われた街で引き出物に使われた独特のマカロンが有名です。海の眺めもとても素敵な風景でありました。
第4日目はフランスバスク区地方の村巡りへと向かいました。サンジャンピエドポー(Saint Jean Pied de Port)はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指すサンティアゴ巡礼路のフランスの起点なのです。
町の頂上にゴシック様式のノートルダム寺院がありそこへ向かう途中に巡礼事務所があります。町の中は至る所にホタテ貝の印があり、宿(アルベルゲ)と思われる玄関先や建物に見られます。これは巡礼の目印で巡礼者はホタテ貝をリュックなどに下げて歩き、標識にもなっており目印として歩いていくそうです。日本の四国のお遍路、八十八ヶ所巡礼と似ていますね。夏のシーズンの巡礼事務所は大変混雑して外まで行列ができているそうですが、我々が伺った日は誰もおらす、ボランティアのおじさんが一人いるだけでした。ちょっと中にお邪魔して色々と尋ねてみると親切丁寧に巡礼の道筋やら作法などを教えてくださり、なんと巡礼手帳(クレデンシャル)も購入することができました。日本人の巡礼者も1年に20人ほどいるそうで、そのほかアジアでは韓国の人が多いそうです。
その後アイノア経由でスペイン側サンセバスチャンへと向かいました。
スペイン側のお話はまた続きのお話