オーディオのすすめ①
もともと趣味はギターやピアノなどの楽器演奏だったのですが、外科医になって子供もいるとなかなか楽器を触る時間がなくなってしまいました。
そこで演奏できない代わりに少しでも良い音で音楽鑑賞をしようということでオーディオ機器を色々集めるようになりました。
昔はSONYのカセットウォークマンに録音して楽しんでいましたが、その後は確かONKYOのコンポを何台か使っていたと思います。(確か数年前にONKYOは破産してしまったようです・・・)
オーディオ機器にこだわろうと思ってから始めに手にしたのはイギリス aura designのコンポであるnote V2でした。インダストリアルデザイナーのケネス・グランジ(今年7月に亡くなったようです)がデザインした筐体は鏡面仕上げになっていて、音質だけでなく部屋に置いた時の雰囲気がすごくかっこいいです。CDトレイはガラス板を手動で動かして、スタビライザーを載せるタイプなのですが、未来的なデザインに相反する「アナログ感」が残っているところも味があります。
スピーカーはALR/JordanのClassic1という小型のブックシェルフを使用していたのですが、サイズに反して狭い部屋であれば十分なぐらいの低音が出ていました。
このセットを導入した当時に一番驚きだったのは「ケーブル」でした。オーディオにこだわり始めると本体だけでなくそれを繋ぐ「ケーブル問題」に直面します。オーディオショップに行くとスピーカーケーブルだけでも1mあたり1000円ぐらいのものから何十万(!)とする高級なものまでピンキリです。はじめはそんなにケーブルで音が変わるのかと半信半疑だったのですが、本当に音が全然違います。
当時はaura noteとスピーカーでやや予算オーバーな感じでしたので、そこまで高くないスピーカーケーブルが良いと思っていたところ、オーディオショップからすすめられたのがオーナンバという会社の工業用のケーブルでした。全くオーディオ感のない工事現場で見かけるようなケーブルです・・・。しかしながら、手元にあった安いけれどまずまずの値段のスピーカーケーブルと比べたところ、はっきりわかるぐらい音の迫力が出てきました・・・! 聴いていて気持ちが良いところがグッと前に出てくるような「元気な音」。もしオーディオに興味があって、何かケーブルとか気軽に変えられるものから挑戦したい方がいたらスピーカーケーブルを変えてみるのがおすすめです。
オーディオの面白いところは「値段が高い組み合わせ」=「音が良い」わけではないところかなと思います。その人の聴く音楽の種類によっても良し悪しが変わります。
ちなみに今は全く違う機材を使っています。それはまた別の機会に・・・