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  東 光邦
1952年東京生まれ

日本医科大学第2外科にて一般消化器外科、胸部外科を学んだ後、1987年より社会保険中央総合病院大腸肛門病センターにて大腸肛門疾患の研究、診療に従事、1995年より現職。

医学博士

日本大腸肛門病学会評議員
日本大腸肛門病学会指導医
日本消化器外科学会認定医
日本外科学会専門医
日本臨床外科学会評議員

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・胃は心
2005年02月23日

 胃は心の鏡とも言われるように、精神的なストレスに非常に影響を受け易い臓器です。胃だけでなく、多くの場合、大腸も含め消化器系はストレスに非常に弱いところです。お話では食事の時間も不規則で、会議などのストレスも多くあるとのことで、多分消化器、特に胃は大変なストレスを直接受けているのではないかと思います。ストレスを受けると多くの場合アドレナリンというホルモンが分泌され、その結果、胃液の酸分泌が増加し、また、胃の粘液の分泌を抑制する事が知られています。胃液は強酸性ですから胃壁は胃の粘液で護られていますが、このバランスが崩れ胃壁を傷つけてしまうようなことが起こっているわけです。その結果として胃にできた傷はその程度によって、びらんあるいは潰瘍などが生じることになります。また、十二指腸も同様に影響を受け強度の酸にさらされ潰瘍を形成します。この様にして胃あるいは十二指腸潰瘍が発症するとされています。お話を総合する空腹時に胃が痛むことが多い様ですがこの場合十二指腸潰瘍が考えられます。胃潰瘍では食後の痛み、十二指腸潰瘍では空腹時の痛みが特徴的です。食事をすると痛みが治まるというのも十二指腸潰瘍ではしばしば見られることです。また、かな潰瘍やいわゆる慢性胃炎の所見があるような場合でも胃の痛みが出ることがあります。この場合、胃にびらんや潰瘍がなくても機能的な問題として、胃の緊張が強くなり胃が痛むというようなこともあります。いわゆるNUDといわれるような状態です。空腹時には胃酸の影響を直接受ける状態ですから制酸効果あるような牛乳などを飲むと症状が緩和されることがあります。いずれにせよきちんと胃の検査をして確かな診断の上潰瘍の治療をすることです。また、潰瘍の遠因であるストレスをためないようにすることが大切です。休みの日には運動をするとか、お風呂にゆっくりとつかりリラックスするようにすることも有効でしょう。